326:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 01:06:38.98 ID:+VboOMoR0
もう一度ぐるりと彼女達を見渡す。
……このまま、僕の報告が遅れた事を黙っていて良いのだろうか。
このままでは、全て提督の責任となってしまう。
責任を取るとは言ってくれた。だけど。
「皆様。私からもう一つご報告があります」
横に立っていた提督の眉が動く。
恐らく、予測していなかった事をやっているからだろう。
「不明体を発見、そして生き延びたにも関わらず、私はすぐに提督殿に報告いたしませんでした」
「理由は先ほど提督が仰った理由と、『モドキ』であるならば救いたかった。それだけです。その為に私は皆様を危険に不安にさらしました」
「提督殿には何一つ責任はありません。全て私が原因です。……許せない、というのであれば私をお裁きください。……以上です」
一礼し、壇上を降りる。これで良い。これで提督は何一つ責任は負わず、僕だけが悪者になる。
提督が入れ替わるようにこっちに歩いてくる。そしてそのまま……。
「ぐっ!」
僕の襟首を掴み上げた。
予想外の行動をしたことに怒りを感じているんだろうか。それでも、僕は……。
提督「確かにお前はすぐに報告しなかった。だけどな。ここで皆に言うと決めたのは俺だ。作戦をお前に一任したのも俺だ!」
「それに俺はお前に責任は俺が持つと言ったよな。それなのに……勝手なこと言ってんじゃねぇよ馬鹿野郎!」
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