372:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:28:45.70 ID:wcpQ9csX0
僕の様子を伺うように、恐る恐ると弥生ちゃんは俯かせていた顔を上げ、僕に瞳を向けた。
瞳は不安と恐怖に揺れていて、どうしたらいいのか分からないと、そう僕に告げていた。
弥生「でも……弥生がいるから、うーちゃんは、皆は……」
……そうなのだ。酷だけど、現状、弥生ちゃんの存在が今の状況を作り出している。
でも、そうなってしまったのは彼女の所為ではない。元を辿ればきっと僕達人間の所為なのだ。
艦娘達を作り出した、僕達の。
だからこそ、彼女達には出来るだけのことをしてあげなければならない。
弥生ちゃんの問題を解決することも、その一つだ。
「……弥生殿。辛いかも知れませんが、いろいろと教えて頂けませんか。力になりたいんです」
視線を合わせたまましゃがみ込んで、優しく、それでいて力強く声を掛ける。
瞳の色に不安と恐怖の他に迷いの色が入った。そしてそれと同時に小さな希望の光が。
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