39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/14(日) 18:52:30.96 ID:In/7zst70
ようやく一人になれた。
そう一息つくと、周囲を確認する。テーブルの上に灰皿確認。吸えるみたいだな。
空気が籠らないよう窓を開け、テーブルの前のソファーに腰掛かける。
そしてポケットの中にしまっていた愛飲の煙草を取り出した。
もう半分もないな……。ここに同じものが置いてあればいいんだけど。
煙草の箱の底を指で軽くはじき、飛び出してきた一本を飛び出さないように抑える。
抑えた煙草を口に運び、咥え出すと、ライターの火打石をこすって点火し、その先端に火をつけた。
そしてそのまま、煙を吸いだす。
……うん、うまい。
煙草の箱とライターをテーブルの上に置き、深くソファーに腰掛ける。
そうすると、心が落ち着いたのか耳が周囲の音を拾い始めた。
煙草が燻る音。
時計が秒針が刻む音。
開け放った窓から穏やかに吹き込む風の音。
そしてその向こうから聞こえてくる穏やかな波の音。
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