421:名無しNIPPER[saga]
2015/12/13(日) 01:21:40.63 ID:ftiT5yXu0
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瑞鳳さん達が工廠を出て行ってから半刻程経ち、山のように積んであった艦装の一つを引っ張り出して分解し、使えない部品の分別が終えたところで一端息を吐いた。
ちなみに摩耶ちゃんの艦装は彼女がいない為、昨日の状態で残してある。最も、今日の戦闘如何で、自分で直したがっていた摩耶ちゃんには申し訳ないけど直さなければいけないが。
彼女は今スペアで戦いに出ている。それが使えなくなってしまえば、今後の戦いがどうしようもなくなってしまうからだ。……そうなったら、今日は徹夜かな。
「……あの、ばんとーさん」
続けてクリーニングに入ろうとしたところで、後ろから声が掛かった。
戦闘で出払っている筈なのにどうしたんだろうと振り返ると、もじもじとした様子の文月ちゃんと浮かない顔をして俯いた卯月ちゃんが立っていた。
戦いに出た筈じゃないのか?それにいつもなら卯月ちゃんが声を掛けてくるのにどうしたんだろうか。元気もないみたいだし……。
色々と気になる事はあるけど、とりあえずどうしたのか聞いておかなければ。
「卯月殿、文月殿……どうされました?」
文月「てーとくにばんとーさんの手伝いして上げろって言われたから〜……で、です」
何か緊急事態なのかと思ったけどそんなことは無いみたいだ。要するに文月ちゃんたちは瑞鳳さんの代わりに来たんだろう。
……仮にも世話役と言う名の監視役なのに、この子たち見たいな子供に任せていいんだろうか。それもこんな戦闘中に。
いやまぁ何かするわけでもないし、いいと言えばいいんだけど……。まだ3日なのになんというかもう監視役という名目は無くなっている気がする。
「なるほど。わざわざお越しいただきありがとうございます」
文月「やぁ〜、えへへ〜」
笑って礼を伝えると、文月ちゃんは照れたようにほわっと笑った。やっぱりふわふわした子だなぁ、この子は。
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