469:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/10(日) 00:45:16.15 ID:e3H/TfZi0
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僕たちがドックに付く頃には既に殆どの艦娘たちが集合していた。
早いなと口の中で呟く。士気も高く、提督の統率力もあってのことだからなんだろうなと予想する。
どこで待機しようかと考えつつ、卯月ちゃんと文月ちゃんの二人の為に同じ部隊の子を探す。
するとそこで、艦娘たちが集まっている所から少し離れたところで、弥生ちゃんが一人ポツンと立っていた。
瑞鳳さんと摩耶ちゃんが傍にいると言ってくれたものの、二人は今恐らく戦闘に出ている。弥生ちゃんがああなってしまうのも仕方ないか。
こっちだと呼ぼうかと思ったが今は卯月ちゃんが隣にいる。呼んだところではたして来てくれるだろうか。
文月「あ、う、うーちゃんどこいくの〜」
そんな事を考えている内に隣にいた卯月ちゃんが走り出していた。
駆けて行く先は僕が向けていた目線の先。つまり弥生ちゃんの所だ。
今の彼女を受け入れると決心した卯月ちゃんだけど、やっぱりまだ心配だ。少し近づいて様子を見よう。
僕の意図を読み取ったのか、ただ僕が移動したからか解らないが、文月ちゃんもとことこ後ろを着いて来る。
ちらりと文月ちゃんを見ると不安そうに僕を見ていた。やっぱりさっきのは前者だな。勘の鋭くて優しい子だ。
大丈夫と頷いて、歩を進める。話しが聞こえるであろう所まで近づいたけど、まだ何も話していなかった。
二人ともどうしたらいいのか解らないと言った様子だ。
今まで傷つけてきた大事な人、自分遠ざけてきた、けれども大事な人が互いの目の前にいる。
どちらも言葉を出せないのも仕方ないのかもしれない。
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