502:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/03(水) 00:35:06.00 ID:i01M8kjr0
しかし、彼女は今の卯月の行動が間違っているということは解っている。だからこそ今彼女は自分を抑えていた。
感情と理性のせめぎ合い。それが今の彼女のおずおずとした態度に表れていた。
卯月「でも!!」
それでもと卯月は叫ぶ。
過去のトラウマ、友人の長月を、そして番頭を案ずる気持が混ぜこぜとなり、完全に自分が抑えられなくなってしまっていた。
だがその時、パチン、と空気が弾けるような音が鳴り響いた。
卯月「……え……あ……」
空気が弾ける様な音の正体、それは弥生が卯月の頬を張った音だった。張られた頬に卯月は呆然と手を当てる。
そんな彼女を弥生は涙でうるませた瞳で見据えていた。
弥生「弥生、だって……弥生だって行きたい……でも……今は……行ったら台無しに、なっちゃう……」
616Res/599.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。