543:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/23(火) 00:23:38.11 ID:VEurFnBX0
・・・
歩を進め、石段を登りきるとそこには先程までとはまるで一変していた。
散在していた木材は砲撃の爆炎によって炎を上げ、身を倒していた屋根は跡形もなかった。
良くこれで生きていたなと、自らに感心する。
さて、ここまで間宮さんに付いて来て貰ったけど、これ以上はもう危険だな。
「危ないのでここで待っていて下さい。すぐ……戻ります」
そう間宮さんに告げ、彼女の肩から身を外す。
だが、襲い続けるクラクラとした感覚に身を崩しそうになってしまう。
「く……」
様子がおかしい。胸の痛さは相変わらずだが、それ以上にバランスが取れない。
間宮「だ、ダメですよっ危ないですっ!……もう――しょ――う?」
再び身を崩した僕を間宮さんはまた支えてくれる。
それにしても間宮さんの声……というか音が聞きとり辛い。いや、聞き取り辛いと言うより、これは……。
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