57:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:41:41.79 ID:K/PmJeyc0
瑞鳳「摩耶と矢矧じゃない。訓練に来たの?」
「そ。他の奴らはお風呂入っちゃってるからな」
瑞鳳「そっか、頑張ってね。あ、紹介するね。この人が番頭さん」
58:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:43:44.60 ID:K/PmJeyc0
「何かありましたか?摩耶殿」
摩耶「いんや、整備屋がくるっていうからさ、どんなもやし野郎が来るのかと思ったけどよ。結構お前良い体してるじゃねーか」
その言い方親父っぼいっすよ。摩耶ちゃん。
59:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:45:58.92 ID:K/PmJeyc0
また摩耶ちゃんは顔を赤くする。多分また提督の体を思い出しているんだろう。
なるほど。それにしたって摩耶ちゃん初心すぎない?大事なところを見たならわか……いや、わからん。
瑞鳳「あの時は大変だったよね。摩耶ったらそれで大騒ぎして物壊しちゃたりして」
60:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:47:15.88 ID:K/PmJeyc0
そう言って気だるげに摩耶ちゃんは立ち上がる。
矢矧「それじゃあ瑞鳳、番頭さん、また会いましょうね」
摩耶「……じゃな」
61:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:49:41.72 ID:K/PmJeyc0
やがて摩耶ちゃんが波打ち際へと近づくと、その体を勢い良く海面へと飛び出させる。
それと同時に背中に背負った艦装の下部からアームが飛び出し、彼女の腰から足裏までにかけて伸びた。
そしてアームの節目と先端から更に細かいアームが飛び出すと、彼女の足と太股を掴む。
62:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:51:34.75 ID:K/PmJeyc0
それは半年前までは日常的に聞いて、見ていたモノ。
僕から沢山の物を奪ったモノ。
出来れば、こんなものもう二度と見たくなかった。
63:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:54:26.57 ID:K/PmJeyc0
瑞鳳「大丈夫……ですか?」
「え?」
64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:59:24.76 ID:K/PmJeyc0
また瑞鳳さんが先に行く形で僕たちはその場を離れた。
……それにしても彼女は僕のことについて提督から何も聞いていないのだろうか。
提督には僕の経歴は知られているはず。ならば僕が戦争経験者ということも知っているはずだ。
65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:00:22.86 ID:K/PmJeyc0
であれば、隙だらけだと油断させて僕を拘束しようとしている?
……この線が一番あり得るかもしれない。
彼にとって僕は憎いキサラギからの回し者、厄介者だ。
66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:01:59.75 ID:K/PmJeyc0
思考の海から我に返ると、目の前で瑞鳳さんが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
だからそれやめてって。心臓に悪いから。
瑞鳳「突然ぼーっとなんかして……本当に大丈夫ですか?」
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