64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:59:24.76 ID:K/PmJeyc0
また瑞鳳さんが先に行く形で僕たちはその場を離れた。
……それにしても彼女は僕のことについて提督から何も聞いていないのだろうか。
提督には僕の経歴は知られているはず。ならば僕が戦争経験者ということも知っているはずだ。
65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:00:22.86 ID:K/PmJeyc0
であれば、隙だらけだと油断させて僕を拘束しようとしている?
……この線が一番あり得るかもしれない。
彼にとって僕は憎いキサラギからの回し者、厄介者だ。
66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:01:59.75 ID:K/PmJeyc0
思考の海から我に返ると、目の前で瑞鳳さんが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
だからそれやめてって。心臓に悪いから。
瑞鳳「突然ぼーっとなんかして……本当に大丈夫ですか?」
67:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:03:22.80 ID:K/PmJeyc0
−−−−−−−−−−−−−
瑞鳳「ここですっ!」
結論から言うとまったくいやらしいところではなかった。
68:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:07:53.84 ID:K/PmJeyc0
「はーい」
それと同じぐらいのタイミングで、瑞鳳さんの声の返事が返ってきた。
69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:10:34.55 ID:K/PmJeyc0
間宮「私、こちらで働かせてもらってます間宮、と申します。以後、よろしくお願いいたしますね」
「よろしくお願いいたします」
改めて間宮さんに敬礼をする。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:11:36.69 ID:K/PmJeyc0
瑞鳳「それじゃあ座りましょうか」
「はい」
瑞鳳さんの合図で、近くにあった席に腰を下ろす。
71:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:12:41.25 ID:K/PmJeyc0
「申し訳ありません。……瑞鳳殿」
瑞鳳「なんですか?」
「私はあなたより階級が下の扱いです。ですからいつも通りの言葉使いで大丈夫ですよ」
72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:13:35.20 ID:K/PmJeyc0
「……申し訳ありません。私は融通が利かないものでして、職務中に言葉を崩すのは苦手なのです。ですから」
瑞鳳「今は休憩中だし、職務中じゃないよね?」
ぐ。確かにそうだ。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:17:33.22 ID:K/PmJeyc0
瑞鳳「……そっか。嫌だったんだね。……ごめんね」
その表情は暗く、悲しみの色に満ちている。
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