99:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:27:21.73 ID:8Qk0vOMw0
よくわからない空気のまま、瑞鳳さんは目の前の扉を開けた。
食堂はかなり広く、入って左手が食事をとる場所、右手が食事の受け渡し兼調理場となっていた。
食事を取る場所には等間隔にテーブルが並べられ、その周りに椅子が配置されている。
テーブルや椅子に統一感は無く、まさに寄せ集めと言った体だった。おそらくこのマンションに以前から置いてあったものを持ってきたのだろう。
そんな食事場に多くの艦娘たちが腰を下ろし、食事を取っていた。中には如月ちゃんや卯月ちゃんなど見知った顔も見える。
瑞鳳「ここは甘味所と違ってお金は必要ないから、安心してね」
食堂の中を眺めていると、そう言って瑞鳳さんは奥へと進んでいく。
なんとなく気後れしつつ、僕も瑞鳳さんの後ろへついて行った。
翔鳳「あら、瑞鳳ちゃん。それに……番頭さん?」
受付まで歩いていくと、カウンターの向こうに翔鳳さんがいた。
向こうにいるって言うことは、調理とかは翔鳳さんがやっているんろう。
というか料理もできるとか本当にお母さんですやん。
瑞鳳「ただいま。翔鳳さんっ」
翔鳳「ふふ、お帰りなさい。番頭さんもお食事?」
「はっ。そうであります」
翔鳳さんへお仕事モードで対応すると、なぜか翔鳳さんは困ったように微笑み、瑞鳳さんはジト目で僕を見てきた。
なに?僕変なことした?
瑞鳳「番頭さん、今、職務時間じゃないよ?」
……あっ。
思わず壁に立てかけられている時計を見やる。
ヒトハチマルマル……職務時間、過ぎてる。
瑞鳳さんに視線を戻すと、してやったりと言った顔をしていた。
……もしかして、嵌められた?
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