過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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212: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/04(木) 00:19:55.73 ID:Ph4bqjJfo


『さっ、どうぞ』


私の子供みたいな願い、ちゃんと聴いてくれた。応えてくれた


『理解しようとするのを諦めたりしませんから』


ねえ、京太郎くん。もし私が、このドロドロとした気持ちを、あなたにぶつけたとして

それでも、私のそばにいてくれるって、あなたにそう言ってもらえたなら

それだけで、私は──




京太郎「どうかしましたか?」

心配そうに、こちらを見上げてくる

はやり「……っ」

ああ……ダメだ。また、胸のあたりが…

だけど、手をそこに当ててみても、中から溢れてくるものを塞ぐことはできそうになかった

京太郎「?」

頼むから、そんな目で私を見ないでほしい。そんな目で見られると、私は

京太郎くんのそばにいると、私──

はやり「……ダメになる」

京太郎「え?」

はやり「ううん、なんでもない……手、つなごっか?」

京太郎「ええ、喜んで!」


彼のその表情は直視できないほど、眩しかった

雪の降る中、家の前まで、そのまま手を繋ぎながら、帰途についた

寒かったけど、とてもとても温かかった



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