過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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211: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/04(木) 00:18:19.32 ID:Ph4bqjJfo

私は、決して笑顔を絶やしてはならない。なぜなら、瑞原はやりはアイドルなんだから

瑞原はやりは、常に元気を振りまいていなくてはならない。なぜなら、私は牌のおねえさんなんだから

あの人だってそうだった。みんなの前では、少しも弱みを見せることはなかった

たとえ、死を目の前にしていても


「だからっ…!」


いつの間にか、私の本音を言える人は、どこにもいなくなっていた

大切な大切な友人にでさえ……いや、だからこそ

近しい人に、もしこの気持ちをぶちまけてしまったら、それこそズルズルと崩れ落ちていきそうな気がして


「アイドルだから、プロだから、憧れの的なんだから!」


そうやって自分に言い聞かせて、辛いことも苦しいことも、ぜんぶ笑顔の裏側に押し固めてきた

あの人と出会った頃の、自分でもどうしようもないほどの熱い気持ち。純粋な笑顔

私は、どんどん忘れていっていった


でも、そういうのが私の生き方なんだ、って割り切ってみると、案外平気なものだった

だから、これからもずっと、こういう生き方をしていくんだと、私は思っていた

だって、そんな汚いものは、瑞原はやりにとっては必要であっても、みんなの望む『瑞原はやり』には不要でしょ?

胸のあたりが冷たくなっていった



「これでいいんだ」



そうやって生きていくんだ。私にはそれしかできないんだ。それが『瑞原はやり』なんだ

そう思っていたのに



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