過去ログ - 異世界の迷宮都市で冒険者を始めました
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/06/05(金) 00:17:48.79 ID:wQ7FMT8vO

まず1つ目の奇跡は、俺の肩掛け袋の中に居る龍の幼生だ。名前はない。肩掛け袋は現代のショルダーバッグと言ったほうがイメージしやすいと思う。

龍といっても見た目はただのトカゲ。これから翼となる部位はまだ発達してないし、鋭利な爪は生えていない。

俺がこの世界に来て初めて会った生物で、2番目がこの龍の母。不慮な事故でこの幼龍と主従契約を交わしてしまった。

契約内容はシンプルで、契約者は定期的に龍に生血を与え、龍は契約者に力を与える。つまり定期的に痛い思いをしなきゃいけないのである。

だがこの龍のおかげで限定的ではあるが相手の言っている言葉がわかる。通訳程度だが本当に助かっている。

龍との会話方法はテレパシーみたいな感じで、頭の中で呟いて、答える。脳内妄想ダダ漏れである。

そのほかに龍と視界と聴覚を共有できたり、オプションを言えば30分は語れるだろう。

共有といっても龍が勝手に俺の目を耳を使うだけで、俺の方からは龍の見る世界や音は聞こえない。ただ龍は俺の耳に入った声を記憶し、変換し、俺に教える。力を与えるとはつまりそういうことなのだろう。

とりあえずこの龍のおかげで精神的には救われている。孤独を救ってくれたのはこの龍だからだ。



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