過去ログ - 速水奏「インタビュー・フォー・ヴァンパイア」
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16:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 13:43:11.55 ID:XNBCNfvPo
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 「……ん」

今度は指先ではなく、指の腹。
周子は目蓋をぴくりと動かして、けれど前ほどの違和感は感じていないように見えた。

 「んくっ」

実際の甘味なんかとは違う。
けれどこのラズベリーソースみたいな甘やかさが、私の舌を痺れさせる。
お腹ではなく、胸の満たされるような感覚がした。

 「はい、おしまい。……どういう風の吹き回し?」

魔法を掛けて傷跡を塞ぐ。
周子はあー、とかんー、だとか言いながら頬を掻いた。

 「誰かに献血するのも良いけどさ、どうせなら身近な人にあげたほーが手っ取り早いと言うか」

 「ふぅん」

 「ほら、血不足で奏の元気が無くなっちゃっても困るしさ」

 「へぇ」

 「…………」

 「…………」

 「…………癖になっちゃった」

 「そ」


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