過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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185: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/17(水) 01:35:41.31 ID:7BgjLlslo
雪乃「……まぁ、結果的にはあなたが助けたわけだし、私が礼を言われる筋合いはないわ」

八幡「そういうな。お前のおかげだよ」

雪乃「……そこまで言うのなら受け取っておくけれど」

そこで雪ノ下は言葉を切り、俺から目線を外すと前を見る。

少し前ではめぐり先輩が由比ヶ浜、一色と並んで談笑している。ちらっとめぐりさんの笑った横顔が見えた。

雪乃「あの城廻先輩の笑顔を守ったのはあなた自身なのだし、そこは堂々と胸を張っていいと思うわ」

八幡「……」

雪ノ下にそう言われて、前を歩いているめぐりさんの方を再び見た。

最初は見捨てるに近い行動を取ろうとしていた俺は、許されていいのだろうか。

俺は、胸を張っていいのだろうか。

罪悪感のせいで、素直にそうは思えなかったが。

雪ノ下の言葉のおかげで、少し気が楽になったように感じた。

八幡「……さんきゅ、雪ノ下」

雪乃「……その感謝は、何に対してかしらね?」

ふふっと笑う雪ノ下に釣られて、俺もふっと軽い笑みを浮かべた。

あの雪ノ下先生が言うんだから、間違いねぇんだろうな。

俺のこの手でめぐりさんを助けられたんだって、思ってもいいんだろう。

あのほんわかした笑顔が消えなくて済んだと、この手で守れたんだと思うと、俺はこの胸を堂々と張っていいように感じた。





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