過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
1- 20
26: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:23:54.42 ID:CozIzlQ4o
そう結論付けて前の黒板の方に視線をやると、戸塚が扉を開けて教室に入ってくるのが見えた。

戸塚は俺の視線に気がつくと、そのまま真っ直ぐに俺の席にとててっとやってきた。

戸塚「八幡、おはよう!」
以下略



27: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:24:21.68 ID:CozIzlQ4o


    ×  ×  ×


以下略



28: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:25:21.56 ID:CozIzlQ4o
雪乃「どうぞ」

そんな俺のことなどよそに、雪ノ下がそう声をかけた。いやまさかこの前のあれが終わった直後でまたすぐに一色が仕事を持ってくることなんてないよな……とそう思いながら開け放たれた扉を眺めた。

いろは「こんにちはー」
以下略



29: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:25:51.05 ID:CozIzlQ4o
まぁ仕事を持ってきたわけじゃないなら、別にいいんだ。もうしばらくこの平和を感じていたいと考えていると、その一色の後ろにもうひとりの人影が見えた。

その人物も部室に入ると、ほんわかとした空気が感じ取れた。

編まれたお下げをぴょこぴょこと揺らし、前髪をピンで留めているおかげで丸出しになっているおでこがきらりと光る。
以下略



30: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:26:19.10 ID:CozIzlQ4o
雪乃「今日は、どのようなご用件で?」

雪ノ下は椅子に座った一色とめぐり先輩に紙コップに入れた紅茶を出しながら、そう尋ねた。

そういえば自由登校期間であるめぐり先輩がここにいるというのも珍しい。今日は特別な行事があったわけでもない。……強いて言えば節分の日だが、さすがに節分だから学校に来るなんて奴はおるまい。
以下略



31: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:26:45.41 ID:CozIzlQ4o
そこでふと、昨日のことを思い出す。めぐり先輩と二人きりといえば、昨日俺がそうだった。

そういえば昨日はめぐり先輩と二人で飯を食べに行って、二人でウィンドウショッピングを繰り広げ、二人でプ、プリクラを撮ったりしたんだった……。

そのことを思い返すと少々気恥ずかしくなって、めぐり先輩から目を逸らして一色の方を向いた。
以下略



32: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:27:17.09 ID:CozIzlQ4o
八幡「じゃあ自分でやりきるってことだな、えらいえらい。奉仕部に丸投げされると思って冷や冷やしたわ」

いろは「いえ先輩なら大ブーイングですけど、雪ノ下先輩とかならどうかなーって」

そう言うと一色はちらちらっと雪ノ下の顔色を窺った。しかし雪ノ下は首を横に振りながら、やらないわと断った。
以下略



33: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:27:51.01 ID:CozIzlQ4o
めぐり「一色さんとみんな、すっごく仲良いね」

八幡「仲良いっていうか、体良く利用されているだけなんですけど……」

俺がそう返すと、一色がえーそんなことないですよーと語尾を伸ばして反論した。こいつ、ほんと全ての行動をあざとくしないと気が済まないのだろうか。
以下略



34: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:28:18.97 ID:CozIzlQ4o
結衣「えっ、ヒッキーが……!?」

いろは「先輩が……? え、ありえないんですけど」

誤解も何も、そもそも信じてくれていなかった。そりゃそうか。俺が野郎に絡まれている美女を颯爽と助けるイメージなど、説明されようが思い浮かばないだろう。
以下略



35: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:28:45.53 ID:CozIzlQ4o
めぐり「ほら、これなんだけど──」

いろは「ちょっと見せてもらっていいですか」

めぐり先輩が取り出した何かを見ると、一瞬で一色がめぐり先輩からバッとそれを奪い去った。
以下略



36: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/08(月) 00:29:14.14 ID:CozIzlQ4o
めぐり「昨日は楽しかったよねー、比企谷くん」

しかしそんな不穏な雰囲気を知ってか知らずか、めぐり先輩はそう言って微笑みかけてきた。危なかった。中学生までの俺なら多分この後告白しにいって玉砕してた。

あのですね、めぐり先輩? めぐり先輩に悪気はないんでしょうけど、その微笑みは簡単に経験値の薄い男子を落とすから安易に向けるのはやめてくださいね? ほんまテロやでぇ……。戸塚にも今度気をつけるように言って置こう。
以下略



658Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice