過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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330: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/30(火) 00:38:12.60 ID:sWtj2Qrfo
しかしめぐりさんはそんな夢物語の話を、ちょっとゆるめのテンポでゆっくりゆっくりと続けていく。

めぐり「私が同じ二年生だったらさ、もしかしたら同じ奉仕部に入ってたかもしれない。そして、また比企谷くんに助けられちゃうの」

そして、俺の先輩は、何かを羨望したような、そんな瞳で俺の顔を見た。

めぐり「それでさ、きっと……」

びゅうっと、風が強く吹いた。

瞬間、俺の体にも冷たい空気が襲い掛かり、思わず体をぶるっと震えさせてしまう。

めぐり「へくちっ」

隣から可愛らしいくしゃみが聞こえた。……さすがに、この寒い中、長時間外にいすぎたか。

八幡「……体育館、戻りましょうか」

めぐり「えっ」

俺はそう言いながらベンチから立ち上がった。缶の中に微かに残っていたコーヒーをごくっと飲み干すと、近くにあったゴミ箱に投げ捨てる。

八幡「さすがに寒いでしょ、ここ」

めぐり「……ああ、うん、今行くね」

一瞬めぐりさんの顔に何か影が差したような気がしたが、外は暗い。なので、その表情をよく見ることは出来なかった。

再び、びゅうっと風が吹く。

しかしその冷たい風は、何故か熱くなっている俺の顔には少し心地良かった。





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