過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:56:05.23 ID:XUWGGcgGo
八幡「……ども」
それに対して俺は軽く会釈だけ返すと、扉を閉めてからその生徒会室の真ん中辺りにまで進んだ。
今はもうめぐりさんのではない、一色のものとなった生徒会室に。
以下略
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:56:32.44 ID:XUWGGcgGo
そんな俺の様子には気が付いているのかいないのか、めぐりさんはいつものほんわか笑顔をその顔に浮かべたまま言葉を続けた。
めぐり「もしかしたら気付いてくれないかなとか不安だったんだけどね」
八幡「……まぁ、昨日言われましたしね」
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444
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:56:59.59 ID:XUWGGcgGo
めぐり「とりあえず、イベントは成功みたいだね。お疲れさま」
まず始めにめぐりさんが切り出してきた話題はバレンタインデーイベントについてのものだった。まだ終わってもないのに早すぎないかと心の中で少しため息をついた。
八幡「まだ終わってないっすよ」
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445
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:57:38.28 ID:XUWGGcgGo
当然俺のそんな小さな願いは届かず、めぐりさんは再び口を開く。
めぐり「比企谷くんのおかげでもあるんだよ」
八幡「別に俺は何もしちゃいないですよ」
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446
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:58:04.87 ID:XUWGGcgGo
決して俺一人だけを褒めているわけではないと自分に言い聞かせながら、めぐりさんの声に耳を傾ける。
めぐり「比企谷くんは本当に頑張ってくれたよ……」
八幡「……」
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447
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:58:31.04 ID:XUWGGcgGo
めぐり「文化祭の時だってそうだったと思う。体育祭の時だってそう。皆のために動いてくれる」
八幡「そんなんじゃないです。ただ俺の性格が悪いってだけでしょう、あんなの」
めぐり「それに、この前の土日だって、わたしのことを助けてくれた」
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448
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:59:10.05 ID:XUWGGcgGo
俺が優しい、か。そんなわけはない。しかしそのめぐりさんの言葉を遮ることも出来ず、歯噛みしたままその言葉の続きを待ってしまう。
めぐり「だから、なのかな。わたしもさ、きっとそんな比企谷くんに惹かれちゃったんだよ」
ガサッと音がした。
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449
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:59:47.39 ID:XUWGGcgGo
めぐり「生徒会室に来てもらったのは、これのためなの」
俯き、自分の膝の上に乗せた箱を見るめぐりさんの表情はどこか緊張しているようにも見える。肩や手、そして声も震えているような気がする。
瞬間、生徒会室の空気が変わった。
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450
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 18:00:25.79 ID:XUWGGcgGo
ぱちくりと、めぐりさんの目が見開いている。まるで肩透かしでも食らったかのような表情だ。
しかし俺はそれに構わず、そのまま続ける。
八幡「めぐりさんは、勘違いをしています」
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451
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 18:00:57.84 ID:XUWGGcgGo
彼女にこんな顔はしてもらいたくなかった──かつて想った事を、今は己で踏みにじっている。
八幡「だから、めぐりさんはそんな幻想に何か勘違いをしてるだけです」
めぐり「……なんで、そんな」
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