過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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489: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:35:45.69 ID:zG1wuTqBo
八幡「由比ヶ浜、どうしたんだ」

結衣「……ヒッキーは、城廻先輩のところへ行っちゃうの?」

八幡「聞いてたのか?」
以下略



490: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:36:37.97 ID:zG1wuTqBo
だが、その気持ちを由比ヶ浜に伝えていいものか。

決心が決まらず、俺はただ沈黙で応えてしまう。

八幡「……」
以下略



491: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:37:29.26 ID:zG1wuTqBo
結衣「ヒッキーの気持ち、分かってたのに……それでも、あたしのことを見ていて欲しいって思っちゃう」

段々と涙声になっていく由比ヶ浜の言葉に対して、俺はただ黙っていた。一言一句、彼女の気持ちを聞き漏らさないために。

結衣「ここをどいちゃったらさ、きっと二度とヒッキーに手が届かなくなっちゃう気がする……だから、どきたくない」
以下略



492: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:37:56.73 ID:zG1wuTqBo
……馬鹿なことを考えるな。

そんなもの、ありはしない。誰も傷つかない優しい世界なんて、空想の中でしか存在し得ない。

もしかしたら、偽り続けることで、違和感から目を逸らし続けることで、嘘を吐き続けることで、そんな優しい世界に辿り付けるのかも知れない。
以下略



493: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:38:24.66 ID:zG1wuTqBo
八幡「……由比ヶ浜」

結衣「え?」

八幡「俺は、めぐりさんのことが好きだ」
以下略



494: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:38:52.82 ID:zG1wuTqBo
だが、俺はその由比ヶ浜から、現実から、気持ちから、目を逸らすわけにはいかない。

思わず逃げそうになってしまうのをぐっと堪えて、由比ヶ浜の言葉の続きを待つ。

結衣「……ヒッキーのことが……!!」
以下略



495: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:39:20.45 ID:zG1wuTqBo
八幡「俺は、由比ヶ浜とは付き合えない」

これが正しい選択だったのかは分からない。

それでも、大切に思う誰かに嘘は吐きたくなかったから。
以下略



496: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:39:49.27 ID:zG1wuTqBo
決して、みんな幸せなハッピーエンドではないけれど。

それでも悩み抜いた末に出したこの答えは間違っていないのだと、そう胸を張りたかった。

結衣「ごめんね、ヒッキー。引き止めちゃって」
以下略



497: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:40:16.81 ID:zG1wuTqBo
八幡「ははっ、そうだな」

結衣「ヒッキーさ、もっと自分に自信持っていいんだよ。あたしが保障するから」

いろは「そうですよー、なんならわたしも保証しますよ」
以下略



498: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/16(木) 22:40:44.59 ID:zG1wuTqBo
さて、行こうかと思ったその矢先、ドンッと後ろから背中を押された。

振り向けば、由比ヶ浜と一色が笑顔で腕を突き出している。

いろは「ファイトですよ、先輩!!」
以下略



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