過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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512: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:38:17.49 ID:xwy+YRjfo
雪乃「あなたにこんなところをうろついている暇はないはずよ」

八幡「すまん、実行委員の仕事は後でやるから、今は──」

雪乃「そっちではなくて……」
以下略



513: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:38:46.45 ID:xwy+YRjfo
そう言いながら睨みつけるような目線を送ってくる雪ノ下を前に、俺はただ呆然と立ち尽くすことしか出来ない。

どくんどくんと鼓動が素早く波を打つのを感じる。この冬の寒い学校の階段にいるのにも関わらず、体が熱で包まれているような感覚になった。

何故、雪ノ下がめぐりさんと俺のやり取りについて知っているのか。
以下略



514: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:39:12.89 ID:xwy+YRjfo
きっと俺に対する失望の言葉をめぐりさんから聞かされたのだろうな。

そう思いながら階段の上の雪ノ下を見上げると、雪ノ下はコツコツと音を鳴らしながら階段を降り、俺の側にまで降りてきた。

雪乃「城廻先輩は自分のせいだと気に病んでいたけども」
以下略



515: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:40:03.35 ID:xwy+YRjfo
雪乃「あなたはいつもそうじゃない」

八幡「そうだな」

何も、言い返せない。
以下略



516: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:40:33.19 ID:xwy+YRjfo
雪乃「ああ、勘違いしないで欲しいのだけれど、あなたの目が腐っていることに変わりはないわ」

八幡「うっせ。今更変わるもんかよ」

雪乃「そうね、今更ね。初めて会った時からその目は腐ったままだもの」
以下略



517: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:40:59.58 ID:xwy+YRjfo
雪乃「その様子だと、本当に二人と何かあったようね」

八幡「……本当に、色々あってな」

先ほどの生徒会のやり取りが思い返される。冷静になってみるとかなり恥ずかしいことをやらかしたような気がするが、そのことで身悶えるのはめぐりさんの一件が終わってからでもいいだろう。
以下略



518: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:41:41.48 ID:xwy+YRjfo
八幡「悪いな」

雪乃「私に謝っても仕方がないでしょう。由比ヶ浜さんと一色さんの所には私が行くわ」

そう言うと、雪ノ下は俺の側を離れ、下に向かう階段に向かって歩を進める。
以下略



519: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:42:22.17 ID:xwy+YRjfo
八幡「意外だな。俺と友達になることなんかありえないなんて言われたような気がするんだけど」

雪乃「ええ、確かに言ったわ」

何の言い訳もせずに、雪ノ下はそれを認めた。
以下略



520: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:43:01.06 ID:xwy+YRjfo
そういえば前にも同じような会話をしたような気がする。あの時といい、雪ノ下には救われっぱなしだ。

雪乃「さっきまで私と城廻先輩は四階の空中廊下のところにいたわ。多分、まだいると思うのだけれど」

四階の空中廊下……あの校舎と特別棟をつなぐ、屋根のない廊下か。いつぞや、雪ノ下、由比ヶ浜と話をしたことがある場所だ。
以下略



521: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:43:29.92 ID:xwy+YRjfo


   ×  ×  ×


以下略



522: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:44:16.21 ID:xwy+YRjfo


校舎の階段を駆け上り、四階にまで辿り着く。そこから空中廊下へと出る踊り場にまで走った。

空中廊下へ繋がる硝子戸の前に立つと、俺は一度深呼吸をする。
以下略



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