過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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579: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:24:59.56 ID:OFktixYeo
過去はどうあれ、一応俺は一度振った由比ヶ浜、一色との仲は悪くない状況であると思う。しかしその仲を維持出来たのは本当に雪ノ下の尽力によるところが大きい。

どのくらい大きいかって……まぁ、片指で数え切れないくらい土下座をかましたというところから色々察して欲しい。もしも雪ノ下がいなければ、俺はめぐりさんという恋人と引き換えに、別の大切なものを失うところであった。

これから雪ノ下相手に頭が上がることはないんだろうなーと思っていると、一色が締めの挨拶に入っていた。

いろは『先輩方のご健康とご活躍を心からお祈りし、送辞とさせて頂きます。卒業生の皆様、本当にご卒業おめでとうございます』

そう言って深々と頭を下げると、一色は毅然とした表情を崩さないまま舞台袖にまで戻ってくる。

だが、外から見えない位置にまでやってくると、はぁ〜と大きな息を吐いた。

いろは「はぁ〜〜……き、緊張しました……」

八幡「お疲れ。まぁ、かなり上手くやれてたと思うぞ」

雪乃「素晴らしい出来だったわ、文句なしね」

結衣「いろはちゃん、お疲れ!」

めぐり「一色さん、お疲れ様! ほんと、すごかったよ!」

一色は近くにあった椅子を引くと、どがっと女の子としてはどうかと思うほど乱暴に座り、再び大きくため息を吐く。常に可愛い女の子を演じているところがある一色にしては珍しい挙動だった。そこに気が回らないほど、本当に疲れているのだろう。

しかしながら疲れこそは見えるものの、完全にやりきったという充実感に満ちたような表情をしている。燃え尽きたぜ、真っ白にな……。


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