過去ログ - 勇者「魔王と仲良くなってから」淫魔「ボクたちの思い出」【R-18】
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53: ◆/ZsuQ/MGAE[saga]
2015/07/18(土) 13:09:33.13 ID:s46X1x/cO
砦・執務室


吸血鬼「さて、率直に聞くが…お主、実際は半端者ではないな?」

女戦士「えっ…えっと…!?」

吸血鬼「妾は魔法を少々かじっててな…お主の両腕からは人為的な魔法が感じられるんじゃ」

女戦士「…うん…」

吸血鬼「ふぅ…大方、魔王から妾を止めるように言われたんじゃろ?
    …だが、妾はまだ人間も魔物も許すことは出来ないのじゃ」

女戦士「許すって?」

吸血鬼「さっき話したとおり、妾はハーフ…ここで言うと半端者じゃ。
    それが原因で、人間からも魔物からもいじめられての…狼がいなければ、妾は自殺しておった」

女戦士「そんなに…」

吸血鬼「それもあって、妾は半端者だけの仲を求めたのじゃ。
    そこに、あの洞窟の煙の話を聞いての…あれで仲間が沢山増えて、妾は救われたのじゃ」

女戦士「……」

吸血鬼「…妾と狼以外の半端者はあくまでも仮初じゃ。薬を与えれば元の人間か魔物に戻る。
    しかし、それは同時に妾の仲間がいなくなる事であることも覚えてて欲しいのじゃ」

女戦士「…じゃあ、自分…たちが仲間になるのはどう?」

吸血鬼「お主、話を聞いておったか?」

女戦士「うん!それを踏まえて、吸血鬼も自分たちの仲間に出来たらな、って!」

吸血鬼「はぁ…ダメじゃ。妾は人間と魔物の言葉は信用できん。
    帰って勇者と魔王に「この砦は何者にも譲るつもりはない」と伝えておくんじゃ」

女戦士「…!?」

吸血鬼「よもや直属部隊が知られてないと思うたか、女戦士殿?」

女戦士「知ってたんだ…でも!」

吸血鬼「もうよい、妾はまた二人ぼっちになるのが嫌なだけのわがままな女じゃ…狼!」

狼「はいさ!」

吸血鬼「この者は砦に住まわせることは出来ん!人間の街まで丁重に送るんじゃ!」

狼「あいよ…お嬢ちゃん、主さんを怒らせた?」

女戦士「えっと…うん」

狼「そりゃ災難だったね…ま、人間の街に着くまでなら、愚痴を聞くさね」


(続き)半端者の砦/続


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