過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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◆rVyvhOy5r192
[saga]
2015/06/30(火) 21:31:49.21 ID:RO+jDLf1O
『やれやれ……確実にトドメを刺そうと、砲身をこちらに向けたな』
そして空条承太郎は、深海棲艦を撃破した。
目標物と銃口――その点と点が合わさり、一直線に並んだそこに。
丁度、その砲口と同じだけの直径。嵌めればすっぽりと嵌る、砲身の旋条痕に合わせた溝まで作り上げたコンクリート片を。
いつの間にか、一瞬で作成したそれを――深海棲艦の砲塔目掛けて、投げつけた。
投げ付けた、というか……瑞鶴に見えたのは――それが唐突に出現して宙に浮かんだと思ったら、猛烈な勢いで突っ込んでいった事だが。
敵が照準して、発射するまでの僅かな隙に。次弾を装填するまでの些細な間に。
彼は銃口をすっぽり覆う蓋を叩きつけて、そして発射せんと着火し――逃げ場をなくした火薬の暴発を誘発させたのだ。
『ただ一つてめーの思い違いは……確実に止めを刺すのはこっちだった、って事だ』
爆裂する軽巡洋艦型深海棲艦を余所に、涼しい顔で一言。
これだけで――空条承太郎の場数と能力というのは、瑞鶴にも知る事ができた。
だが、それと彼に対して好感を抱くというのは別の話。凄まじいと感じこそはすれ、そこに身近さや親しみはない。
彼女の記憶に残っているのはそんな戦闘よりも、むしろ後の事。
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