過去ログ - 志希「今日はシューコちゃんのニオイで過ごす」周子「えっ」
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10: ◆Freege5emM[saga]
2015/06/07(日) 23:55:30.14 ID:6IkAj5xbo

●08

「それにさ、シューコちゃん」

志希ちゃんの首筋と長い髪から、彼女のニオイが伝わる気がする。
さっき微かに感じたフレちゃんのニオイを花とするなら、
志希ちゃんのニオイは昔お家で使ってたシナモンをどことなくイメージさせる。

「こうして、ニオイを感じられるほど誰かと触れ合えるのって、何か安心しない?
 さっき、フレちゃんのニオイ嗅いでたでしょ♪ シューコちゃんは、どう思う?」
「人肌のぬくもりが欲しいってコト?」
「シューコちゃんにとっては、そっちなのかもね。
 要は、二人でぎゅっとして、どの感覚で何を強く感じられるかって話よ」



他の人とこんなに近い距離で話すのは、とても久しぶりな気がする。
あたしがフレちゃんみたいに欧米のスタイルが馴染んでたら、
あっちはスキンシップが日本より濃いから、少しは違ったんだろうか。

そういえば、志希ちゃんもアメリカ帰りだっけ。

「あたし、こんなに色白だけど、血行はいいんだよ。だから、平熱もそこそこあるんじゃない?
 献血して古い血を抜いてるから、代謝が良くなってるのかなー」
「へー、じゃあ、シューコちゃんの七難隠す御肌に触れてもいいの?」
「ダメー。調子に乗らないの。ニオイ嗅がせるだけでも気恥ずかしいのに」

冗談めかした台詞で、にやにやと笑い合う。
志希ちゃんったら、アイドルとしてピリっとしたところを見せたと思ったら、次の瞬間いたずら猫だ。
この調子じゃ、プロデューサーさんはまだまだ翻弄させられそうね。



「ところで、志希ちゃんってニオイにこだわりがあるよね。
 前から気になってたんだけど……志希ちゃんは、どんなニオイがするのかな?
 この距離だと、既に微かに感じるんだけど、少し懐かしいニオイがして、気になるんだよね」

「えー、この距離なら十分じゃ――えっ、近っ――シューコちゃん実は大胆なトコあったり?」
「あたしはアンタほど嗅覚が敏感じゃないの。もっと近くで嗅がせてもらわないと。
 いいでしょ。あたしが近くにいると安心するんだから。そーれ♪」
「わっ、白衣が乱れちゃ――」



「…………♪」



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