過去ログ - 志希「今日はシューコちゃんのニオイで過ごす」周子「えっ」
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2: ◆Freege5emM[saga]
2015/06/07(日) 23:50:31.32 ID:6IkAj5xbo

●01

初夏の気配が漂ってくる朝。
予定よりだいぶ早い時間に目が覚めてしまったあたしが、
そのまま事務所へ早出すると、控室で見知った顔と出くわした。



「あ、志希ちゃんおはよー」
「おー♪ シューコちゃんじゃないかー!」

長くきままな癖っ毛を揺らしていたのは、
今度いっしょにユニットの仕事をするようになった志希ちゃん。

「珍しいね。夜型のあたしたちが、こんな早い時間に事務所でばったりって」
「えー、今日は雨が降っちゃう? 勘弁して欲しいねー♪」

志希ちゃんはそう言って、片手を丸く握って顔を洗う真似をした。
アンタは猫か。



「さーて、朝一で顔を合わせたのがシューコちゃんってことは、
 これはもうアレだね、行くしかないね、そーれシューコちゃんの懐にダーイブ♪」
「ちょ、志希ちゃんアンタいきなり何しとんの!?」

志希ちゃんはあたしににじり寄って、いきなりスーハースーハーやりだした。
いくらあたしでもぎょっとする。そろそろ汗の気になる頃だってのに……。



「こらー! いきなりうら若き乙女のニオイを嗅ぐんじゃなーい!」
「やーん♪ 引き剥がさないでー、はんなりスメルをハスハスさせてよー!」

初めて擦り寄られてハスハスされたときは、びっくりして為すがままにされちゃったけど、
もうそんな油断はしない。腕を構えて志希ちゃんの接近をブロックする。

「はんなりがいいなら、紗枝はんにしときーや。あちらさんのが色々と純粋だから」
「今日最初に会ったのはシューコちゃんでしょ。これはもう、鼻の導きだよ!」

いや、あたしたちこれからしばらくユニット組むんだから、
同じ時間に鉢合わせしてもおかしくないでしょうが。



……と思ったが、一つ疑問が湧く。




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