過去ログ - 志希「今日はシューコちゃんのニオイで過ごす」周子「えっ」
1- 20
8: ◆Freege5emM[saga]
2015/06/07(日) 23:54:08.28 ID:6IkAj5xbo

●06

フレちゃんがあたしたちに近づいてくる。
あと二歩ぐらいで身体が触れ合う、という頃合いで、
志希ちゃんはあたしを盾にするようにしてフレちゃんから隠れる。

「あらら、シキちゃんどうしたー? フレちゃん怖くないよー♪」
「あ、いや。そーゆーわけじゃないんだけど、今日は、ね?」

志希ちゃんったら、何してるんだろ。

「ほーら、フレちゃんの花のようなスメルだよー」
「わわわっ、フレちゃーん……」

もしかして、あたしに義理立てしてフレちゃんのニオイを嗅がないようにしてるのか。

「も……もしかして、だけど、フレちゃんって……実は、クサイ?」
「そっそんなことないよ!? ねーシューコちゃん」
「だってー、今日に限ってアタシのこと露骨に避けるしー」

なんかあたしを挟んでフレちゃんと志希ちゃんが妙なやり取り始めてるし。
なんだこりゃ。

「そんなに心配なら、志希ちゃんの代わりにあたしがニオイチェックしようか?」



「シューコちゃんがそんなコトを言うなんて……も、もしかしてシューコちゃんとシキちゃん、
 アタマとかぶつけて中身入れ替わった?」
「そんなわけあるかいなっ」
「いやーん、シューコちゃんの貴重なツッコミいただきましたー♪」

まったく、今更ながらフレちゃんも曲者だわー。



「それにしても、アタシとシューコちゃんがテンプテーション・アイズで、
 アタシとシキちゃんがレイジー・レイジー……なら、
 シューコちゃんとシキちゃんにもユニット名が欲しいよね」

気を取り直したフレちゃんが、また何やらつぶやきだした。

「この間桜舞うハイカラロマンで一緒だったから……アンダー・チェリーブロッサムスとかどう?」
「えー、アンダーザデスクと丸かぶりだよー」

あたしは、大正ロマンについて文香さんから聞いた時に教えてもらった、
梶井基次郎の小説を思い出した。桜の木の下には――うわぁ、縁起でもない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
14Res/15.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice