1:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 22:56:16.58 ID:5tI89MFt0
男は長年の研究の末、とうとうその構築式にたどり着いた。
但し、最愛の恋人を若くして失ったわけでも、自身の命が稀な病によって蝕まれている訳でもなかった。
何がそこまで男を動かしたのかは分からないが、才能もあったのだろう、とにかく男は正しい命の式を導き出した。
使ってみたいと思った。
特に理由はない、男にとってその式は、新しい玩具に等しかったのだ。
一人の人間が手にするには、余りに畏れ多い神の手遊びである。
才能も度胸もあった男は、素手でそれを掴んだ。
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 23:01:57.94 ID:5tI89MFt0
初めて生んだその命は、少女の形を成していた。
材料であるタンパク質に犬のものを使ったためであろうか、少女の頭には犬耳がくっついている。
3:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 23:07:49.70 ID:5tI89MFt0
はて。
死体を片付けながら男は首を傾げた。
4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 23:18:58.60 ID:5tI89MFt0
そうして出来上がった二人目は、自分より年上と見える老人だった。
脆弱な身体を保持するために驚異的なスピードで進む細胞分裂を、最初から老人として誕生させる事である程度遅らせることが出来る。
5:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 17:10:08.12 ID:dnawVDLaO
期待
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