過去ログ - 陽乃「静ちゃん、ひゃっはろー!」平塚「その呼び方はやめろ」
1- 20
5: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:25:46.53 ID:igKZ57p8o
陽乃は私の顔を見つけると、顔に笑みを浮かべながら手を振ってきた。

陽乃「静ちゃん、ひゃっはろー!」

平塚「その呼び方はやめろ」
以下略



6: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:26:14.96 ID:igKZ57p8o
さて、なんで陽乃がここにいるのか……と考えたところで、今日ある進路相談会の存在を思い出した。

おそらく、今日もそれに陽乃が相談役として呼ばれていたのだろう。

……いや、おそらく呼ばれたというよりは呼ばれるように手を回していたのだろうな。
以下略



7: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:26:42.74 ID:igKZ57p8o
平塚「すぐに戻れ」

陽乃「えーっ、ほんとつれないなぁ」

ぷくーとわざとらしく頬を膨らませながら私の前に立つ陽乃の印象は、二年前と変わりない。
以下略



8: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:27:09.42 ID:igKZ57p8o
平塚「分かった、私も一緒に行くから。……手は繋がんぞ」

陽乃「……本当につれないなぁ」

そう芝居がかったような口調で呟いていたが、一瞬見えた顔には陰が差しているように見た。
以下略



9: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:27:35.44 ID:igKZ57p8o
陽乃「そっかそっか、やっぱり男の人は見る目がないんだねー」

平塚「……」

私は黙って、陽乃の顔を見つめる。
以下略



10: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:28:02.13 ID:igKZ57p8o
そして私も目を瞑りながら、二年前の卒業式と同じように首を横に振った。

平塚「断る」

陽乃「本当にお堅いんだから」
以下略



11: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:28:52.07 ID:igKZ57p8o
平塚「……卒業しようが、私とお前は教師と教え子だ」

きっぱりと、念を押すようにそう告げる。

あの二年前と、一言一句、全く同じ言葉を。
以下略



12: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:29:18.82 ID:igKZ57p8o
平塚「大体な、私なんかよりお前にはいい人が──」

その言葉は最後まで紡げなかった。

不意打ちに、背伸びした陽乃の唇が私のそれと重なる。
以下略



13: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/10(水) 02:29:45.20 ID:igKZ57p8o
陽乃「静ちゃんよりいい人なんて、この世にいるわけないじゃん」

平塚「……」

陽乃「……静ちゃんだけだもん、私を見つけてくれたの」
以下略



14: ◆//lmDzMOyo
2015/06/10(水) 02:31:46.37 ID:igKZ57p8o
完結です。
少しでも平塚先生と陽乃さん物を書いてくださる人が増えないかなぁと思いながら書きました。
もし、この二人の組み合わせをいいなとか少しでも思ってくだされば幸いに思います。

それでは。


27Res/9.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice