13: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:39:11.18 ID:3C8r5qrF0
「……そうだったな、すまない。緊張による失言だった、忘れてくれ」『構わない。これから私達が行おうと
していることは前代未聞だが、確実に後の世のためになることだからな』少しだけ口調を柔らかくしてくれた
インフィニティの気遣いに感謝しつつ、ツールマスターはチヒロ暗殺のための最後の確認を行う。 8
14: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:39:46.27 ID:3C8r5qrF0
「あとは暗殺の方法をオサライ・インストラクションするぞ。俺とインフィニティ=サンがそれぞれ別方向から
プロダクションへ侵入し、チヒロ=サンがいる本館最上階アシスタント専用室へと向かう。途中、どんなことが
あってもお互い連絡は取り合わず、誰にも見つからないように行動し、極力騒動は避ける」 9
15: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:40:24.43 ID:3C8r5qrF0
そこで一息置いたツールマスターの言葉を、インフィニティが続ける。『しかしどうしても邪魔をしてくる者が
いれば迎撃する。だがあくまで目標はチヒロ=サンの首一つ……だな?』 10
16: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:41:07.17 ID:3C8r5qrF0
「ああ、あとはアシスタント室に残されているはずのチヒロ=サンの不正行為の情報を世間に公表し、シンデレラ・
プロダクションを清潔にするだけだ」実際不正行為の証拠をチヒロが残している確証はなかったが、仮になくとも
捏造すればよいだけ……。 11
17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:41:38.61 ID:3C8r5qrF0
ツールマスターはどう転んでも自分たちが有利になる展開を頭に描きながら、プロダクション本館最上階で一つだけ
灯りの付いている部屋を睨んだ。 12
18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:42:22.88 ID:3C8r5qrF0
「では、ここからはお互いの実力を信じて行動するとしよう。インフィニティ=サン、オタッシャデー!」『ツール
マスター=サンも、オタッシャデー!』別れの挨拶を交わしてIRC通信を切ったツールマスターは、そのまま
素早くプロダクションの敷地へと踏み込む! 12
19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:43:35.01 ID:3C8r5qrF0
「イヤーッ!」だがその瞬間、前方より飛来した3枚のメイシが彼の肩に突き刺さる!サツバツ!「グワーッ!?」
早すぎる迎撃に一瞬混乱しながらも、ツールマスターはその場から側転を行って距離を取り、続くメイシ
アンブッシュを回避すると、アンブッシュ者の顔を見るために前方を睨んだ! 14
20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:44:35.72 ID:3C8r5qrF0
「誰だ!」「……ドーモ、ツールマスター=サン。プロデューサースレイヤーです」先ほどアシスタント室を睨む際に
敷地を確認した時は確かにいなかったはずの人物が、立っていた灯籠から飛び降りてアイサツを決めてみせる。 15
21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:45:26.28 ID:3C8r5qrF0
ツールマスターは己のプロデューサー認識力を上回った相手の実力に気圧されつつも、アイサツを返す。
「ドーモ、プロデューサースレイヤー=サン、ツールマスターです。……馬鹿な、まさか貴様が噂の!」
「そうだ。オヌシのようなプロダクションに仇なす輩を殺す者だ」 16
22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:46:19.58 ID:3C8r5qrF0
プロデューサースレイヤーはジゴクめいた声で告げ、ツールマスターを睨む。その顔には恐怖を煽る字体で
「P」「殺」と刻まれたメンポが装着されており、表情を伺うことは完全には出来ない。 17
23: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 16:47:01.88 ID:3C8r5qrF0
だが、その身から放たれるキリング・オーラが表情と言葉以上に、ツールマスターに対して何を行おうとしているかを
明確に告げる。「貴様の存在は噂でしかなかったはず! 真実なのであれば、なぜアーチプロデューサーの俺が
貴様の存在を知らぬ!」 18
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