139: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:39:36.31 ID:3C8r5qrF0
「仕方ありません。私が処理しますよ」そして……おお、ナムサン! チヒロがパチンと指を鳴らした直後!
「……な」「……エ」プロデューサースレイヤーもアヤメも認識出来ないなんらかの力が働き、
もはやそこにはなにもなかった。 126
140: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:41:14.36 ID:3C8r5qrF0
インフィニティという男も、その存在を証明するイクサの痕跡も、全てが完全に世界から抹消されたのである。コワイ! 127
141: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:42:02.72 ID:3C8r5qrF0
「これで良し。では私は新しいイベントに向けて仕事がありますので。お二人共、本当にありがとうございました。
後日お礼を用意しますので、今日はゆっくり休んでください。カラダニキヲツケテネ!」 128
142: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:42:38.52 ID:3C8r5qrF0
そして、チヒロは現れた時と同じように突然その場から消え、後に残された二人は今目の前でおきた現象を理解しようと
必死になり……結局は意味のないことだと諦めるのであった。 129
143: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:43:13.42 ID:3C8r5qrF0
--------------- 130
144: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:44:08.95 ID:3C8r5qrF0
「……モバP=サン」チヒロに言われた通り今日は休むことになったアヤメは、隣でメンポを外し始めた男の名前を呼ぶ。
そう、プロデューサースレイヤーの正体は、彼女のプロデューサーであるモバPだったのだ! 131
145: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:44:55.49 ID:3C8r5qrF0
「……なんだ」呼びかけられたモバPは、どこか疲れた表情でアヤメに向き直る。普通であればプロデューサー失格の行為だが、
もはや二人の間にはこの程度ではシツレイにならないほど、他人には言えない秘密が蓄積されている。 132
146: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:46:10.30 ID:3C8r5qrF0
「わたくし達、実際このままチヒロ=サンに従っていてよいのですか……?」先ほど見た光景を思い出し、アヤメは身震いする。
「インフィニティ=サンを追い詰めたわたくしが言うのもおかしいのでしょうが、やはり、あんなことは……」 133
147: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:46:50.44 ID:3C8r5qrF0
「……今日の二人も、契約を破った上、除名処分で済んだところをチヒロ=サンに反旗を翻した。だから始末対象になった。
それ以上でもそれ以下でもない。アヤメ=サンが気にする必要はない」 134
148: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:47:30.42 ID:3C8r5qrF0
もはや同僚が消えていくことに慣れてしまったモバPは、そう淡々とアドバイスをする。なによりチヒロに弱みを握られているが
ためにプロデューサースレイヤーという存在になってしまった彼に、憐れみや後悔という感情はない。 135
149: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:49:02.10 ID:3C8r5qrF0
「それは……」けれど、ニンジャであったがためにチヒロに目をつけられ。モバP……いや、プロデューサースレイヤーと同じ仕事を
させられるようになってしまったアヤメは違う。それは彼女のプロデューサーとなったモバPが一番良くわかっている。 136
150: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:50:09.28 ID:3C8r5qrF0
だからこそ、モバPはアヤメがチヒロの怒りを買ってしまわないように努める。このマッポーな芸能界において、少女一人の
命運を破滅させるなど、チヒロにとってはベイビー・サブミッションだからだ。 137
151: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:51:10.39 ID:3C8r5qrF0
「ニンジャなのに優しいなアヤメ=サンは。だが、さっきのことはもう忘れろ。この世にはどうすることも出来ない相手がいる。
チヒロ=サンはそういう相手だ」「しかし、モバP=サンであればきっと……」その先の言葉を言わせないために、モバPは
アヤメの頭を乱暴に撫でる。138
152: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:52:48.46 ID:3C8r5qrF0
それだけで、アヤメも恐ろしいことを口にしようとしていたのだと認識し、これ以上モバPを困らせないために意識を
切り替える。「…………ではモバP=サン。今日はせっかくお休みになりましたし、ゆっくりと家で時代劇観賞など
いかがでしょう!」 139
153: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:53:34.78 ID:3C8r5qrF0
「時代劇……まぁ、たまにはいいか」「ヤッター! ならば早速行きましょうモバP=サン!」「おいおい、引っ張るなよ」
悲壮なアトモスフィアを無理やり吹き飛ばすようにモバPとアヤメはプロダクションを後にする。 140
154: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:54:16.16 ID:3C8r5qrF0
そして朝を迎えたシンデレラ・プロダクションは、今日もまた、何も知らない無垢なアイドル達と、チヒロの契約に
縛られたプロデューサー達の手によって、人々を笑顔にし利益を生み出す象徴として君臨するのだった。 141
155: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:54:44.55 ID:3C8r5qrF0
【ノーチヒロ・ノープロデューサー】終わり
156: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/10(水) 18:56:17.80 ID:3C8r5qrF0
秘伝☆くのいちなアヤメ=サンを三人手に入れた記念です
なお、いくつかの通し番号のタイプミスの件はすでに担当者がケジメ済みですのでごあんしんください
さらに劇中でチヒロ=サンを怪しい人にしすぎた担当者はすでに自我の研修を完了しており、かさねてごあんしんください
よってチヒロ=サンは天使であり、アヤメ=サンのこともドーゾよろしくおねがいします
読んでくださった方ありがとうございました
157:名無しNIPPER[sage]
2015/06/10(水) 20:15:02.88 ID:YL3FXtGhO
オツカレサマドスエ!
158:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 05:19:06.55 ID:02zyzDJuo
オツカレサマドスエ!
アアーッ!アヤメ=サンと強制合法前後したい!アアアーッ!
159:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 09:07:35.66 ID:AIxHu62XO
なんたる文章カラテのワザマエか!
オツカレサマドスエ!
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