過去ログ - 妹「お兄ちゃんが闇の力に目覚めた」
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17: ◆3.zMAxtDeOqT[saga]
2015/06/11(木) 21:08:21.48 ID:hzD43Eih0
幼なじみ編 前編


18:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:09:30.03 ID:hzD43Eih0
お兄ちゃんには幼なじみがいる。

お兄ちゃんと同い年の、少し気の強い女の子。

わたしも今よりずっと小さかった頃はよく遊んで貰ってた。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:10:43.38 ID:hzD43Eih0
「最近アンタ、雰囲気変わったわよね」

ある日の通学途中、お姉ちゃんはお兄ちゃんにいきなりそう言い放った。

こんな発言しちゃうんだから、やっぱり『お兄ちゃん専用』だ。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:13:48.15 ID:hzD43Eih0
「気のせいだ」

「放課後やけに早く帰るようになったわ」

お兄ちゃんが否定しても、即座にお姉ちゃんは食らい付く。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:14:44.94 ID:hzD43Eih0
「…………」

何度かお兄ちゃんの否定を食らって奇妙な沈黙が訪れた。

流石のお姉ちゃんももう諦めたのかな。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:16:23.74 ID:hzD43Eih0
何となく気圧されちゃったのか、お兄ちゃんの返答もほんの一呼吸遅れた。

「……兄妹だからだ」

声の強さも1レベル下がった感じ。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:19:02.12 ID:hzD43Eih0
あれはクラスメイトの妹に、一応の幼なじみであるわたしに向ける目じゃなかった。

幼い頃遊んでくれた、おてんばだけど優しいお姉ちゃんの目じゃなかった。

どうしてお姉ちゃんはわたしをあんな目で見たのかな、なんて考えるまでもない。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:20:42.15 ID:hzD43Eih0
お兄ちゃんの雰囲気が変わった、なんて言い出したのもお兄ちゃんのことが好きだから。

女の子の勘で感じ取ったんだ。

恋する女の子の勘はいつだって名探偵なんだもの。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:21:43.62 ID:hzD43Eih0
この疑惑が確信に変わってしまったら……。

わたしたち三人がこうやって、一緒に並んで歩くこともなくなっちゃうんだろうね。

だからお兄ちゃんの力はお姉ちゃんには内緒。
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 21:22:38.69 ID:hzD43Eih0
嗚呼、でも。もしも。

もしも。お姉ちゃんとわたしが一緒にいて。

その時お兄ちゃんがケダモノになってしまったら。
以下略



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