過去ログ - 妹「お兄ちゃんが闇の力に目覚めた」
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27: ◆3.zMAxtDeOqT[sage]
2015/06/11(木) 21:24:04.53 ID:hzD43Eih0
幼なじみ編 前編、了


28:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 22:31:37.22 ID:klToKy2vO
ええな


29:名無しNIPPER[sage]
2015/06/12(金) 13:48:34.51 ID:dc2VGLZRo
みんな幸せになれるいいね


30: ◆3.zMAxtDeOqT[saga]
2015/06/12(金) 21:31:50.97 ID:vw+DE4jF0
幼なじみ編 中編


31:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:33:07.25 ID:vw+DE4jF0


放課後。わたしとお兄ちゃんは学校の正門で待ち合わせして一緒に帰る。

それがいつの間にか決まったわたしたちのルール。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:34:33.06 ID:vw+DE4jF0
でも、今日は違うみたい。

お兄ちゃんがなかなか来なくて、ずいぶんと一人で待たされてる。

まったくもう、お兄ちゃんてばレディを待たせるなんて男の子失格なんだから。
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:36:24.96 ID:vw+DE4jF0
無愛想な短い一文だけの文章。

とってもお兄ちゃんらしいメールだけど、あまりにも簡潔過ぎて……

何か後ろめたさを隠してるような感じが伝わってくるような、そんな気がする。
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:37:51.59 ID:vw+DE4jF0
用事って何だろう。想像しちゃう。

そんなことどこにも書いてないのに、何故か……

「……お姉ちゃんが傍にいるんだ」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:39:27.41 ID:vw+DE4jF0
上履きに履き替えるのは面倒だから無視。

下校中の名前も知らない生徒たちがギョッとしてたけどそれも無視。

一足飛びで階段を駆けて、お兄ちゃんの学年の階まで一気に上る。
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:41:38.78 ID:vw+DE4jF0
「あの、お兄ちゃん知りませんか」

戸惑う上級生たちのなかで顔見知りの人を見つけて尋ねる。

「え? さっき出てったみたいだけど……会ってないの?」
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:43:30.44 ID:vw+DE4jF0
閉ざした瞼は闇を生む。

その真っ暗闇の中にお兄ちゃんが見えた。

闇に包まれているのに辺りの風景も見える。
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:45:28.76 ID:vw+DE4jF0
ダメ。そんなのダメ。

だってお兄ちゃんは闇の力に目覚めちゃてるんだから。

お姉ちゃんが傍に居ちゃいけないんだよ。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:46:34.75 ID:vw+DE4jF0
無我夢中だったからかたどり着くのはあっと言う間。

わたしはドアをほとんど蹴り飛ばして、屋上へと飛び出した。

さっき闇のなかで見たのと同じ風景がそこにあった。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:47:35.09 ID:vw+DE4jF0
「その……大事な話があるんだ。悪いけどお前は帰っ……」

お兄ちゃんがモゴモゴと歯切れ悪く言い掛けて、わたしを帰らせようとする。

その言葉を遮ったのはお姉ちゃんだった。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:49:43.99 ID:vw+DE4jF0
なんて言えば良いのかわたしが悩んでいると、お姉ちゃんが先に口を開いてしまった。

「あのね、アタシ────」

お姉ちゃんはお兄ちゃんのことを真っ直ぐに見つめて。
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:50:52.54 ID:vw+DE4jF0
────そんなわたしを救ったのは、奇妙な音。

「……えっ?」

ゴポゴポ、グツグツ、という断続的な音。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:52:18.85 ID:vw+DE4jF0
「なっ、何よ、これ……?!」

お姉ちゃんは可哀想になるくらいびっくりして叫んだ。

逃げるって考えが出てこないみたいで、立ち尽くしてバケモノを凝視してる。
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/06/12(金) 21:53:42.14 ID:vw+DE4jF0
「えっ……?」

初めてのことだった。

これまでこのバケモノが声みたいなのを出したことはなかったのに。
以下略



45: ◆3.zMAxtDeOqT[saga]
2015/06/12(金) 21:54:56.86 ID:vw+DE4jF0
幼なじみ編 中編、了


46:名無しNIPPER[sage]
2015/06/13(土) 08:16:52.44 ID:1nYJzm9CO
はよ


47:名無しNIPPER[sage]
2015/06/13(土) 18:45:26.88 ID:CwCf+SLSO
<◯><◯>


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