過去ログ - 妹「お兄ちゃんが闇の力に目覚めた」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:25:06.48 ID:iR8H+riT0
「はあっ、はあっ、はあっ……!」
お兄ちゃんの荒々しい呼吸。まるでケダモノみたい。
でもわたしも人のことなんて言えないんだ。
3:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:25:57.56 ID:iR8H+riT0
◇
始まりは半月くらい前のこと。
わたしたち兄妹はそれまでごく普通の○学生として過ごしてきた。
4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:26:44.28 ID:iR8H+riT0
あっと言う間だった。
お兄ちゃんは闇を操り、剣みたいな形にして振り回してモンスターを切り裂いた。
とっても強くて、格好良くて。
5:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:27:42.12 ID:iR8H+riT0
「あっ……やっ……!」
逃げることなんて出来なかった。悲鳴をあげることも出来なかった。
わたしはあっという間に押し倒されて、背中を固い道路に打ちつけた。
6:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:29:15.25 ID:iR8H+riT0
それだけじゃ満足出来なかったみたいで、わたしのおっぱいまで触ってきた。
「痛っ……! や、やめ、だめっ、ふああっ……!」
誰かに胸を揉まれるなんていうも、わたしの初めて。当たり前だけどね。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:30:02.72 ID:iR8H+riT0
「あ……」
何となく……お兄ちゃんのお股のほうを見たら、すごいことになってた。
ううん、何となく、じゃなくてきっと期待してたんだと思う。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:32:50.97 ID:iR8H+riT0
お兄ちゃんは返事が出来なかったみたいだった。
戸惑いと、エッチな気持ちとがゴチャ混ぜになった目でわたしを見てた。
ほんの少しの正気が、瞳の狂気の中に一瞬だけ見えた、気がした。
9:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:33:40.23 ID:iR8H+riT0
けど────
「うっ……ふぅっ……!」
お兄ちゃんは情けない声と一緒にびくんびくん、て震えてしまった。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:34:25.57 ID:iR8H+riT0
◇
こうして、わたしとお兄ちゃんの関係は変わってしまった。
闇の力をキッカケとして、わたしたちはごく普通の兄妹なんかじゃなくなっちゃったんだ。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:35:06.23 ID:iR8H+riT0
「……済まない」
事が済んだお兄ちゃんがこう言うのも、もう慣れっこ。
ケダモノの目は無くして、泣きそうな目になって、いつも顔を背ける。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:36:03.53 ID:iR8H+riT0
どうせシャワーも浴びるし、適当に手を拭き終えたらそれでおしまい。
あとは何も言わないで部屋から出て行くのが、何となく決まったルール。
おやすみなさいも言わないで、私は自分の部屋に帰って寝ちゃうのだ。
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