過去ログ - 川崎沙希に幸福を -SS速報VIP

過去ログ - 川崎沙希に幸福を

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228:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 00:52:17.82 ID:olnx657vo
「ど、どこでもいい」

「だから……」

「ああ、あたしの行きたいとこだよね、えーと。あんたの部屋とか」

以下略

229:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 00:53:41.45 ID:olnx657vo
「うん。それがいい。あの、晩御飯作ったげるよ。だから、明日買い物にも出掛けるってことで……」

「なんかお前って経済的というか、庶民的というか……。あんまこの年齢の女の子っぽくないよな」

う、人がちょっと気にしてることを……。

以下略

230:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 00:57:34.46 ID:olnx657vo
「悪かったね、庶民的で年頃の女の子っぽくなくて」

「いや、むしろ俺はそっちのほうが助かる。無理しなくて済むし。じゃ明日うちでな、また連絡するわ」

「……わかった、また明日ね」

以下略

231:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 00:59:18.54 ID:olnx657vo
駅へ着くと、彼が迎えに来てくれていた。

「よう」

素っ気ない挨拶だけど、わざわざ迎えに来てくれるその行動には素っ気なさは全く感じられない。

以下略

232:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:00:53.14 ID:olnx657vo
彼が何か借りたいものがあるんだろうと思っていたが、そうではないらしい。

「いや、せっかく来てもらうのに前みたいにお互い別のことしてんのもアレだろ。なんか一緒に見れるの借りてこうかと。お前普段どんなん見てんの？」

「あ、あたしはあんま見ないかな……。けーちゃんと一緒にプリキュア見るぐらい」

以下略

233:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:03:13.64 ID:olnx657vo
「そうか、プリキュアは駄目か。じゃあ、そうだな。ジャンル的にはサイコスリラーとか割と好きなんだが……」

「それ……怖い？」

「俺は怖くないけど、ちょっとだけ。やめとくか？」

以下略

234:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:04:37.67 ID:olnx657vo
「なに作ってくれるんだ？」

「まだ決めてない。安いのあったらそれで何か考える」

「おお、すげぇな。主婦みてぇ」

以下略

235:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:06:22.32 ID:olnx657vo
「おお、全部あるぞ。特殊な香辛料とかはさすがにねぇな」

「ん、じゃあいい。じゃがいもと玉ねぎ安いし肉じゃがにしよ」

「またあざといチョイスだな……。あ、いや、お前は違うな。それが普通だよな。得意料理ってあんの？」

以下略

236:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:08:59.94 ID:olnx657vo
「あ、そう……。わかんないけど、ありがと」

なんかわかんないばっかり言ってる気がする。

でも仕方ないじゃん。ほんとにわかんないんだから。

以下略

237:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/20(土) 01:10:43.59 ID:olnx657vo
部屋のレイアウトなんかは変わってないけど、心持ち綺麗になってる気がする。テレビの周りなんかも埃が全くないように見える。

もしかして、直前まで掃除してたのかな……。

買ってきた食材を片付けて一段落すると、彼は部屋の遮光カーテンを閉めて借りてきた映画を再生し始めた。

以下略

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