37: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/15(月) 20:04:02.28 ID:Y7/F7Wuro
何故か、胸の奥が少しだけ痛くなる感覚があった。
愁雲、とでも云おうか。憐憫……とはまた違う酸いだ。
そんな僕の、えも言はれぬ胸中とは関係ないと云った様子で、少女は小さな欠伸をした。
時刻は二時。残業続きの社会人ならいざ知らず、彼女のような高校生はとっくに就寝すべき時間だ。
この状態でタクシーに乗せれば、家まで素直に帰るはずだろう。
頃合いだから、と、僕は彼女を連れて店を出た。
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