32:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 02:08:18.29 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「あなた、今日はお疲れみたいね」 
  
 提督「曙の奴がノルマを達成するまで返してくれなくてな。すぐに会いたかったよ」 
  
 霧島「ノルマってでもそんなに多くなかったように記憶しているけれど」 
33:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 02:21:31.62 ID:p9Ftc6VY0
 § 
  
 曙「ついにやってくれたわね! このクソ提督!」 
  
 提督「なんだなんだ、いつもよりひときわ騒がしいな」 
34:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 02:26:36.16 ID:p9Ftc6VY0
 曙「最近ノルマを課したから、その分だけは早く終わらせようとしてたでしょ! そこにおざなりな仕事もあったんでしょうよ!」 
  
 提督「それで、一体何があったんだ」 
  
 曙「あんたがふざけた航路を指示したから、他の鎮守府の遠征部隊と接触事故があったのよ!」 
35:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 02:34:03.04 ID:p9Ftc6VY0
 曙「待ちなさい! 安心して椅子に体を沈めるのは早いわよ」 
  
 提督「他にも何かあったのか?」 
  
 曙「あんたって新婚気分から抜けきれず、最近は戦果をあげていなかったでしょ? 本部も結婚に浮かれているあんたの態度にある程度は寛容的だったのよ。戦果をあげてきたからね」 
36:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 02:41:37.02 ID:p9Ftc6VY0
 曙「まずいな、じゃないわよ! あんたが馘首されたりしたら、私たちの生活にまで響くんだから! 本当にクソ提督!」 
  
 提督「本部から何かなかったか?」 
  
 曙「とりあえず出頭命令が下っているわ。せいぜい自己弁明を頑張りなさい」 
37:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 11:13:31.27 ID:p9Ftc6VY0
 § 
  
 霧島「あの、あなたは最近帰りが遅いのね」 
  
 提督「ああ。知っているだろ? 本部から戦果を一定以上あげないと俺の首の保障はないと脅されているんだ」 
38:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 11:42:25.70 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「だって私達の関係を守るために努力しているはずなのに、その関係がそれで冷めてしまうなんてことがあったら」 
  
 提督「霧島、君は心配性だ。俺の霧島への愛は変わらないよ」 
  
 霧島「それは口だけじゃない」 
39:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 12:14:39.60 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「でも、想われなくなったわ。きっと何か良い娘でもできたのだわ。曙かしら」 
  
 提督「待て待て。曙はそんな浮気相手なんて柄じゃないだろ」 
  
 霧島「では、金剛お姉さまかしら」 
40:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 12:19:41.15 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「………本部の娘がくれたんです」 
  
 提督「なるほどな。俺の好感度を見ていたわけか」 
  
 霧島「こんな隠れて提督の本心を探ろうとしてごめんなさい」 
41:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 12:26:07.50 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「………えっとでは最初から、私のその、それに、気付いていたの」 
  
 提督「今更恥ずかしがることでもない」 
  
 霧島「それはそうかもしれませんけど、やっぱり恥ずかしい」 
42:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 12:49:13.68 ID:p9Ftc6VY0
 霧島「ほら、お姉さまたちは魅力的な人ばかりでしょ。その割に私はそのなんというか野暮ったいというか。だから、恋に負けても当然だと思っていたんです。でも、諦めたくない気持ちはあって」 
  
 提督「それでも玉砕の覚悟は出来なかった」 
  
 霧島「そう。恋愛敗北主義者を自負しても、それでも、告白して振られることはとても恐ろしいことだったわ。金剛お姉さまなら一度や二度の失敗程度で挫けることはないのでしょうが、霧島の精神はそこまで強靭でもなく自信に溢れているわけでもありません。失敗の溝に足を取られたら最後きっと二度と起き上がれない」 
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