116:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 00:29:45.11 ID:SeLyu7oDO
「すみません。先ほどは……」
「ルルーシュと間違えたこと? だったら、気にしなくて良いよ」
ナナリーはまた赤くなった。
「普段はあんなこと、無いんですけど……」
「そんなに似ていたかな……」
ライは自分とルルーシュの類似点について考えてみた。まず、見た目が全然違う。ルルーシュが艶のある黒髪なのに対して、ライはくすんだ銀色だ。体型は似ているかもしれない。身長もそれほど変わらないはずだ。
(……いや、見た目は関係ないのか)
ナナリーに限り、外見は考慮されないはずだ。だとしたら、他に何があるのだろう。匂いとか、音……声か、そのくらいの情報しかなかったはずだ。
しかし、ナナリーの答えはそのどれとも違っていた。
「空気……でしょうか」
「空気。雰囲気とか?」
「はい。上手く説明は出来ないんですけど」
「そうか……」
お茶を口に運ぶ。適切な温度と爽やかなハーブの香り。ルルーシュが妹を任せているだけあって、このメイドもただ者ではないようだった。
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