173:名無しNIPPER[saga]
2015/06/24(水) 01:53:20.69 ID:qakwqRWDO
全員の視線が集中する。そこでようやく、彼は自分の意見が待たれていると理解したらしい。やっと口を開いた。
「……どうして反対派の数を確認する必要があるんだ。過半数は既に超えただろう」
「は……?」
全員がポカンとする。何を言っているんだこいつは。そんな声が聞こえてきそうだった。
「お前の意見を聞いているんだが」
「僕に選挙権なんてあるはずが無い。よって、四対三で賛成に決まりだ」
当然だろうと言わんばかりの態度。ミレイがため息を吐いた。
「……まったく。重症ね、これは」
「……?」
「あなたも参加するんだから、意見を聞くのは当たり前じゃない」
「そうなんですか」
ライは頷く。彼は全員の顔色を窺うように視線を走らせた。ルルーシュと目が合う。精一杯、全力で念を送った。反対派に投票しろ。そうすれば、後はスザクかニーナを懐柔して勝利する事が出来るのだ。
任せてくれと、ライはルルーシュに頷いた。言葉は無くとも、気持ちは届くのだ。久しぶりに他人に対して感謝した。
ライはミレイに向き直り、言った。
「じゃあ、賛成で」
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