249:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 22:53:10.82 ID:oqH+Nm+DO
「まったく……」
「すまない。この時間帯の訪問は、いささか非常識だった」
どのような理由があれ、体の不自由な少女の部屋に、用も無い赤の他人が居座るのは良くないことだ。ライは席を立って、謝罪した。
頭を下げると、ルルーシュは珍しく驚いた表情になって、
「いや、違うんだ。今回の件は俺に非がある。謝るのも礼を言うのも、こちらの方だ」
「そう言ってもらえると助かる。君は……どうしたんだ。昨日の夜から出かけていたようだが」
「ん……その、用事があったんだ」
ナナリーを一人にするくらいだ。外せない用事だったのだろう。徹夜もしていたようだし、少し無理をしている風に見えた。
「もし、部屋を空けるのなら……僕に言ってくれれば、戸締まりくらいは見ておくぞ」
老婆心からそう言うと、ルルーシュは笑みを浮かべた。
「お前に心配されるようでは、俺もまだまだだな」
「お兄様! そんな言い方は失礼ですよ」
すかさず挙がるナナリーからの非難の声。
「気持ちは有り難く受け取っておくが、部屋の戸締まりくらいは何とか出来る」
「……そうか」
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