298:名無しNIPPER[saga]
2015/07/06(月) 00:34:33.42 ID:DIPBHoXDO
ライが押し黙っていると、ため息を吐かれた。
「強情ねー。言うこと聞けないなら、また会長権限が発動するわよ?」
「……なんですか」
「あなたの食事係よ。当番制にして、みんなでチェックするの。スザク君やシャーリー辺りは喜ぶでしょ」
「……それは、アーサーと同じ扱いになるという──」
飼い猫扱い。ただでさえ近い扱いを受けているのに。世話係という役職名すら不満なのに。
ご飯の時間よー、などと言われるのか。最近、シャーリーやカレンから呼ばれる際に「ライ、おいでー」とか言われてきているのに。
(ダメだ。……絶対に)
絶望的な未来のビジョン。ライは恐る恐る、といった様子で尋ねるが、彼の飼い主である生徒会長はあっけらかんと答えた。
「当たり前じゃない。だって、そうしないとキミ、死んじゃうかもしれないし」
「ま、待ってください。時間を、チャンスをください」
珍しく狼狽したライを、ミレイは面白そうにからかう。
「えー?」
「善処します。善処しますから」
「……じゃあ、保留ということで。ちゃんと直すこと」
「はい」
「じゃあ行くわよー」
ミレイの後をついていく。ダメ男としての格が上がっていっているような気がするも、それは強固な意志でもって無視した。
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