342:名無しNIPPER[saga]
2015/07/18(土) 22:35:09.18 ID:oFzwPuzDO
「カレン、可愛い」
「シャーリーまで……。やめてよ、本当に違うから」
「ふふーん?」
「な、なによ、もう……」
「ところで、イチャイチャとはどういう意味なんだ」
「お願いだから、あなたは黙ってて……!」
凄まれ、ライは口をつぐんだ。他のメンバーと態度が違い過ぎるのではないだろうか。
「追求はまた後で。今は仕事仕事! 残すと誰かさんが勝手にやっちゃうからねー」
これ以上からかうと本気でカレンが怒ることは分かっているのだろう。生徒会長は引き際も見事だった。発言権を奪われたライは黙って文庫本を開く。余白の目立つページを捲りながら、再び思考の渦に身を委ねた。
ミレイの仕切りの下、再び皆が仕事に専念する。しばしの間、生徒会室に響くのはペンが紙の上を移動する音と、事務的なやり取りのみ。
何度かカレンの方に目を向けるも、
「…………」
そっぽを向かれてしまった。どうやら怒らせたらしい。理由が分からず、ライは内心で首を傾げた。
そんな状態のまま二〇分ほど経過し、書類仕事が概ね完了した。この後は定例報告とイベント準備の進捗状況を確認して、今日の生徒会は終わる予定だった。
「生徒会企画に関する予備アンケートってどうなってる?」
「リヴァルが今日までに配布を済ませているはずなんですけどー」
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