490:名無しNIPPER[saga]
2015/08/23(日) 20:29:45.21 ID:3Q5voUDDO
「だが、僕は……」
自分を受け入れてくれた、美しくて尊いこの学園が、嫌いなはすがない。世界中探しても、こんな場所は他にないだろう。
だから怖いのだ。恐ろしくて仕方がない。この奇跡のような環境を、人々を、他ならぬ自身の手で破壊してしまう未来。それだけは許さない。絶対に許せない。
ならばどうすればいいのか。簡単だ。自分が消えればいい。それがなにより確実で、一番手っ取り早い。
しかしそんな考えを、ルルーシュは気に入らないと言う。ではどうしたらいいのか。分からない。なにも分からなかった。
「もう、ここにはいられない」
そうだ。そのために二人に打ち明けたのだ。スザクに協力してもらえればアッシュフォード家に迷惑をかけずに去る事が出来るかもしれない。ルルーシュならば、いなくなった理由も無理なくでっち上げてくれるだろう。
他者の力に頼りきった、甘えた考え。大嫌いだった。
「どうして?」
スザクが訊いてきた。ブリタニア軍人の彼がだ。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。