541: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/07(月) 21:12:51.52 ID:8dKBAj+DO
昼休みも使って一日分の仕事を終えたライは、疲れた様子で学園の門へと歩いていた。
ひどい一日だった。ルルーシュとシャーリーはギクシャクしているし、リヴァルはことある毎にライをからかうし、どうしてかカレンは朝から口をきいてくれないしで、完全に四面楚歌の状態だ。
こういう時、スザクがいてくれると非常に助かるのだが、あいにくと彼は仕事中だ。やはりシンジュクゲットーの一件は根の深い物だったらしい。
そして、そのスザクにライはこれから会いに行くことになっていた。向かっているのは彼の仕事場だ。
「……気が重い」
スザクは別として、ライは軍に対して強い拒否感を持っている。ゲットーで難なく戦えたのも、そういった部分に起因するのかもしれない。
正直、嫌だった。近づきたくない。帰りたい。なにか適当な理由をつけて断ることは出来ないだろうか。真剣にそう思う。
(……駄目だ)
スザクは貴重な時間を割いて待ってくれている。身元不明者を自身の職場に連れ込むのだ。百害あって一利なしとはこのことだろう。
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