567: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/14(月) 21:40:18.78 ID:abxhPIPDO
「お待たせしました」
礼を告げながらライが戻ってくる。
「何を渡したの?」
「シンジュクゲットーでの一件を纏めた報告書だ。必要かと思って作成してきた。あんなに喜ばれるとは思っていなかったが」
「なるほど。やっぱり几帳面だね。君は」
「……検査を受けさせてもらう身だからな。少しでも誠意を見せる必要がある」
当たり前の事だとでも言いそうなライを見ていると、自然と笑みがこぼれる。先ほどの戦い振りには驚いたが、やはりこの少年は自分が知っている通りの人間だ。変に真面目で、どこか抜けている。信頼できる友人だ。人の心に聡いナナリーや、偏屈なルルーシュに気に入られるのも分かる。
「君もああいうシミュレーションをやっているのか」
何気ないライの質問に、スザクの表情は凍りつく。そうだった。彼には妙に鋭いところがあるのを失念していた。
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