710: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:05:21.89 ID:+/5T+82DO
「……うーん。確かに」
シャーリーは困ったように唸ってから、列に並んでいるカレンの方を見た。
「そうだよね。どっちかって言うと、切羽詰まってるって感じだもんね。周りが見えていないような……」
「助けてくれ」
懇願だった。
「ええー……。無理だよ。なんか怖いし、二人の問題だし」
シャーリーからは休み時間にも話しかけられていた。だが、カレンからの静かな視線に怯えた彼女は、逃げるように去ってしまったのだ。
「それにほら。これはカレンの愛なんだから、ちゃんと受け止めてあげないと」
「シャーリー……!」
珍しく声を荒げる。不用意な発言は控えて欲しかった。『カレンの愛』。その単語だけで周囲からの圧力がさらに強まった。このままだとライは深海に沈んだ船のように、ぺしゃんこになってしまう。
「僕の命に関わるんだぞ」
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