731: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:15:28.72 ID:i6p6vwuDO
 「……それは」 
  
  
 シンジュクゲットーでの騒ぎが広まってきている。事件から三日が経った今くらいの時期が、一番危険だ。 
  
732: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:18:40.75 ID:i6p6vwuDO
  
  
 「記憶を失った男と、その失われた記憶のために危険なゲットーまで共に足を運ぶけなげなカレンお嬢様!」 
  
  
733: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:20:20.14 ID:i6p6vwuDO
 どうしても疑問符が取れない。そういえば、カレンは病弱でおしとやかと周囲から認識されていたのを思い出す。 
  
  
 「それは……そう、だけど」 
  
734: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:21:40.67 ID:i6p6vwuDO
 「で、ホントの所はどうなのよ? どうやって戦闘の中をくぐり抜けることが出来たわけ?」 
  
  
 ルルーシュがうんざりしたように頭を振った。彼の頭痛の原因は、このおしゃべりな友人なのだろう。 
  
735: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:23:15.23 ID:i6p6vwuDO
 「カレンを救ったのは<黒の騎士団>だ。僕じゃない」 
  
  
 事実だった。あそこで<無頼>になど乗らなくても、あの組織がブリタニア軍を撃退していただろう。つまり、ライはただ暴れただけだ。意味などなかった。 
  
736: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:29:04.67 ID:i6p6vwuDO
 「ねえ」 
  
  
 食堂を出て中庭を歩いていると、隣のカレンが言った。 
  
737: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:31:07.42 ID:i6p6vwuDO
 「疲れてるみたいだね」 
  
  
 放課後の生徒会室。ライはスザクと二人で談笑していた。カレンを含む他のメンバーはまだ来ていない。それぞれの用事があるのだろう。 
  
738: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 00:56:46.63 ID:4iQ49ZfDO
 「君まで邪推するのか」 
  
  
 「そうじゃないよ。でも、君だって年頃なんだから、浮いた話くらいあったって良いんじゃないかと思って」 
  
739: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 00:59:13.94 ID:4iQ49ZfDO
 「スザク、恋愛感情とはなんだ。どんな気分になる」 
  
  
 「え? ……ええっ!?」 
  
740: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:00:24.66 ID:4iQ49ZfDO
 その時、生徒会室の扉が開かれる。ルルーシュとシャーリー、そしてリヴァルが入ってきた。 
  
  
 「……また変な話してたでしょ」 
  
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