734: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:21:40.67 ID:i6p6vwuDO
「で、ホントの所はどうなのよ? どうやって戦闘の中をくぐり抜けることが出来たわけ?」
ルルーシュがうんざりしたように頭を振った。彼の頭痛の原因は、このおしゃべりな友人なのだろう。
735: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:23:15.23 ID:i6p6vwuDO
「カレンを救ったのは<黒の騎士団>だ。僕じゃない」
事実だった。あそこで<無頼>になど乗らなくても、あの組織がブリタニア軍を撃退していただろう。つまり、ライはただ暴れただけだ。意味などなかった。
736: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:29:04.67 ID:i6p6vwuDO
「ねえ」
食堂を出て中庭を歩いていると、隣のカレンが言った。
737: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/17(土) 23:31:07.42 ID:i6p6vwuDO
「疲れてるみたいだね」
放課後の生徒会室。ライはスザクと二人で談笑していた。カレンを含む他のメンバーはまだ来ていない。それぞれの用事があるのだろう。
738: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 00:56:46.63 ID:4iQ49ZfDO
「君まで邪推するのか」
「そうじゃないよ。でも、君だって年頃なんだから、浮いた話くらいあったって良いんじゃないかと思って」
739: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 00:59:13.94 ID:4iQ49ZfDO
「スザク、恋愛感情とはなんだ。どんな気分になる」
「え? ……ええっ!?」
740: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:00:24.66 ID:4iQ49ZfDO
その時、生徒会室の扉が開かれる。ルルーシュとシャーリー、そしてリヴァルが入ってきた。
「……また変な話してたでしょ」
741: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:04:29.55 ID:4iQ49ZfDO
「なるほどな。まあ、確かにちょっとおかしいよな」
ライが相談したい事とは、カレンの様子がおかしい、というのと、彼女の親衛隊をそろそろ鎮圧すべきだというものだ。
742: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:08:17.16 ID:4iQ49ZfDO
「そうは言うが、カレンはあれで怖いんだぞ。怒った時もそうだが、怒った後が怖い。あの圧力が一番堪える。しかもその状態で接触してくるんだ。助けてくれ」
カレンは怒ると刺々しくなる。丸まったハリネズミと同じだ。近づくなという合図であり、触れば怪我をする。しかし、今日の彼女はその丸まった状態でライに接触してくるのだ。大変な事になっている。
743: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/18(日) 01:11:41.68 ID:4iQ49ZfDO
「あの時は……そうだ。確か」
「なんだ」
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