901: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:26:59.71 ID:xN9on8TDO
あーでもないこーでもないと言い合いを続け、結局は『ナナリーに決めてもらおう』ということで結論がついた。昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
本を閉じ、椅子を元に戻しながら、ルルーシュが嘆息した。
「まったく……」
「迷惑だっただろうか」
あかの他人の分際で差し出がましい真似をしたかもしれない。ライが尋ねると、ルルーシュは微笑んで、
「文句を言いたいところだが、留守にしている負い目もある。あまり妙な物は作るなよ」
ルルーシュもそうだが、咲世子も忙しい身だ。ナナリーが一人になる時間は少なくない。最近はライが彼女の就寝まで世話をすることも珍しくなかった。
「ああ。もちろんだ」
ナナリーの嫌いな食材をリサーチする必要がある。後は成長期の身体に良い栄養素を絞り込み、それらを効率的に摂取出来る料理を作ろう。
「あ、そうだ。ライ、今日の放課後なんだけど……」
スザクが言いづらそうに話しかけてくる。また<特派>の用事のようだ。
近い内に職場となるかもしれない所からの依頼だ。ライは一も二もなく頷いた。
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