915: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:52:11.89 ID:xN9on8TDO
二機目を撃破。残るは一騎。
距離は三〇〇メートルほど。本来、ナイトメアの交戦距離はこのくらいだ。だが相手はそこまで来るのに数的有利を削がれてしまった。狙撃という技能の有用性がこれ以上ないほど発揮されている。
ライはカートリッジ一つさえ使い切っていない武器をしまい、スタントンファを起動した。
これまでは遠距離からの一方的な攻撃を重視していたが、今なら時間もある。先ほどの接近戦でよぎった違和感を、ここで払拭するのもいいだろう。
三〇ミリ砲弾を乱射してくる敵機。木々を利用して射線を塞ぎ、容易く接近する。ランドスピナーを停止。脚部の力だけで軽やかにステップをきり、その懐へと飛び込んだ。
青いスパークを纏った打撃武器が敵機の右腕とライフルをもぎ取り、続けざまの一撃が胸を砕く。<サザーランド>が崩れ落ちた。本来ならここでコックピット・ブロックが射出されているはずの損傷だ。
「……これで五機」
ライの<サザーランド>はいまだに無傷だった。エナジーにも残弾にも余裕がある。あと三騎の<サザーランド>を相手するには充分といえた。
スタントンファをしまい、火砲を取り出す。先ほどと同じように狙撃で数を減らしてから、じっくりと倒せばいい。さしたる脅威も感じず、ライがOSを弄ろうとキーボードに手を伸ばした、その時だった。
警告音が響き渡る。後方から高速で接近する物体。振り向きつつ、後退をかけた。
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