932: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:52:39.75 ID:w5GHjmWDO
「……疲れた」
夢から覚めたような感覚。ライは深く息を吐いて、肩をすくめた。戦闘でここまで疲労したのは初めてだった。
シミュレーター・マシンのハッチが開き、狭い室内から解放される。新しい空気が美味い。
隣のマシンも同様にハッチが開いた。中からあの<サザーランド>のパイロットだっただろう人物が現れる。
「凄いよライ。まさか引き分けに持ち込まれるだなんて」
枢木スザクがこれまた同様に疲れた表情で言った。予想していた通り、やはり彼だった。
「ぶらぼー! 素晴らしかったよ二人共〜!」
疲労困憊の二人とは対照的に、つやつやしたロイドがスキップしながら寄ってくる。二人はさらにげっそりとした表情になった。
「どうだった? 我が<特派>が誇るデヴァイサーの力は」
ロイドに尋ねられたライはスザクを見ながら、
「恐ろしい強さですね。一騎打ちなら多分、勝てなかった」
労うように言った。
「数の利が足を引っ張るっていうのもなかなか面白いでしょ? じゃあ、次はスザク君ね。新人候補君の印象はどうだった?」
「ライフルを破壊したまでは良かったんですが、後はやられっぱなしでした。戦術面では確実に僕より上だと思います」
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